初めての採卵と受精結果～地獄のお会計まで～

採卵前日の不安

自己注射地獄のアンタゴニスト法にて採卵。

採卵2日前、22時に点鼻薬とhcg3000の自己注射を終え、「もうやれるだけのことはやったぜ！わが人生に悔いなし！！」などと思えるはずもなく、お腹の張りが和らいだら「排卵しちゃったんじゃない…？」「たまごしぼんじゃったんじゃ…？」などと宣いウジウジうじうじしながら過ごした採卵前日。

f:id:blog_2637:20191112130525j:plain — 自己注射、もうしたくないな～

通っているクリニックはネイルOKだったものの、喘息持ちで静脈麻酔が初めての私。念のためネイルオフをして、21時にお風呂に入って22時過ぎにはおふとんへ。

とっても繊細なので(？)、人生の一大事には眠れないタイプなんですね。結婚式前日は一睡もできなかったし、海外旅行もギンギンに目が冴えたままフライトしちゃうんだから。

採卵前日なんてもう言わずもがな…これは眠れないの確定だわーと覚悟して床に入ったら秒で眠りに落ちましたｗ図太くなったんだな…。そして採卵当日は大変良い目覚め。最高の体調で当日を迎えることができました。

朝8時きっかり、クリニック到着。

夫は1日休みを取得してくれたので、とても心強かった！

なんせ初めての採卵。ついでに初めての静脈麻酔。

痛み・副作用に怯えるがあまり、採卵に関するコラムやブログを読み漁って頭でっかちになってしまった妻を放っておけなかったようですｗ

2日前、採卵直前の内診で確認できたたまごは…

・右：11個

・左：4個

合計15個

私は37歳でAMH2.9。先生曰く「そのうち空胞や変性卵があるとして、とれるたまごは10個くらいで、胚盤胞に到達するのは2～3個かな」との読みでした。単に「大丈夫」と励まされるより現実的な考察の方が落ち着く。どうか成熟卵が10個採卵できますようにと祈る。

8:20　採卵準備

夫は採精室へ案内され、私は手術着のガウンに着替えるためロッカーへ。

ガウンの下はすっぽんぽんで、指輪もピアスもすべて外し、ほぼすっぴん。髪の毛は結んでヘアキャップに全てしまう。鏡に映った自分はまゆ毛がきりっと凛々しく、眉サロンに通っている甲斐があるな〜なんてどーでもいいことを思うｗ

ベッドに横になり点滴。まだ麻酔は入らない。私の前に採卵する人が2人いて、呼ばれるまで横になって待機。その間、彼女たちが手術室へ行く音、うめき声、先生と看護師さんの声、移動式ベッドで戻ってくる音、寝息などが聞こえてきた。

（がんばれ…）（がんばったね…）（たくさんとれてるといいね…）とテレパシーを試みる。

いよいよ手術室へ。怖さMAX！

1時間？くらい経過。念のためもう一度お手洗いへ行き、歩いて手術室へ。

手術台ヘ上がる階段が処刑台みたいでマジ恐怖。軽く挙動不審になり謎にヘラヘラする私…ｗ　ひきつった顔のまま、先生、看護師さん、培養士さんをぼんやり眺める。

F1コックピットのようなスピーディさで、開いた足と手とお腹の上を割とキツめに拘束され、左腕には血圧と脈、右腕には麻酔と、あっという間にセッティングされた。はぁ～プロの仕事～と感心しつつ、慌てて最後に「よろしくお願いします」と挨拶をする。

頭の後ろ側がしゅわしゅわしてきて、数を4つまで数えて「え、全然眠くなんないじゃん…？」と思ってたところで記憶が途絶えました。目覚めたら終わってた！

静脈麻酔すごいよ…！！と感動したのもつかの間、おなかに激痛が…。ああ、やっぱり痛いのですね…(´；ω；`)ｳｩｩ

無意識のうちに採卵終了。寝ぼけるｗ

痛みもスゴイが、寝ぼけがヤバかった。起こしに来てくれた看護師さんを夫と間違えて「あれ？わたし家にいるの？いつの間に家に帰ってきたのー？」と口走り(夫は待合室でそわそわ中ｗ)、すぐ家じゃないことに気付いて「あ、違う！家じゃな～い」「わたし暴れてなかったですか？」「たまごたくさんとれましたかー？」などと脳内をライブする始末ｗｗｗめっちゃはずかしいｗｗｗ

でもこの後、もっと恥ずかしいことが起こったんですけどね…

痛みは徐々におさまる…結果は如何に。

痛み止めをもらい、さらに15分ほど休むと歩けるほどに回復。トイレで血尿が出ていなことを確認して、着替えて膣内のガーゼをとってもらうために内診へ。

ここで結果を聞く。採卵数14個、うち変性卵3のため、11個を6:5にスプリットしてふりかけと顕微へ。この判断、正しかった…！

年齢的に空胞や変性卵覚悟だったので、ひとまず結果に安堵。やだ～涙が出そう～と浸っていたら、先生が「麻酔が利きにくかったみたいで動いたり喋ったりしていたよ～」と…。やばい、嫌な予感しかしない・・・・・・・！！！

「『誠意のない男はダメよ！』とか言ってたよ！本音が出ましたねｗ」と告げられ、恥ずかしさのあまり爆発しそうだったｗｗｗその間、股広げてガーゼ抜いてもらった痛みも全く感じず、ある意味グッジョブ！！いや待ってｗｗｗ恥ずかしｗｗすｗぎｗｗｗｗ

静脈麻酔って自白剤なの？ｗｗｗ

実は採卵前、めちゃくちゃ怖くて、脳内にフェブ5を召喚してパーティしたり、夫の優しい言葉を思い出したり、バチェラーガールズの野原ポーズで心が落ち着くか試したり、友永構文で一句読んだり、、、一人でバタバタしてたのが影響したんだろうな…ｗ主に戦犯はバチェラーだなｗ

みなさん、静脈麻酔の前は無で挑んだ方がよさそうです…！あとお酒が強いと麻酔が効きにくいみたい！むしろ酒飲んでる時みたいな発言になるから気を付けて！ｗ

受精確認・凍結確認が怖すぎる問題

そんなほっこりエピソードも爆誕させた自分になごみつつも、まだまだ闘いは続くのです。採卵って高度不妊治療のハイライトじゃないんだよね。怖いね。自分でも、マジかよって思ってる。

ここから何個受精するか。何個胚盤胞になるか。何個凍結できるか。関門多すぎ。これらに真正面から向き合わないといけないなんて、そりゃ心も病むっつーの。

そして次の日、恐怖の受精確認メール受信

次の日、受精の結果が届きました。何時に来るんかな…とハラハラさせる間もなく、朝9時に来ましたよ受信メール！！！仕事が早い！！！結果は…

体外：6個中1個（受精率17％）←え？！？！

顕微：5個中4個（受精率80％）

正常受精は5個！！！

スプリットしておいて良かった～～～！！！！！！！！！！！

正常受精は全部で5個。11個中、5個…。少ないよね。でも、受精てくれて嬉しいよ…泣

まだ分割するか、胚盤胞になるか、グレードはどうか、凍結できるか…移植やら着床の関門もあるしぜんっぜん油断できない。

4日後、胚盤胞到達個数が3個以上だったら、今周期はこのまま新鮮胚移植を目指そうかなと考えてます。

IVF（ふりかけ）の成績が悪い理由は？

考えられる要因は大きく分けて2つ。

①精子の状態が悪い、又はなんらかの受精障害がある

②卵子側になんらかの受精障害がある

いやいや「何らか」ってなんやねんｗ　

①については、常に夫の成績が良くて奇形率も超低いので考えにくい。ということはやはり②の卵子側の問題っぽいですね。1つとはいえ、ふりかけが全滅ではないことも気になる。受精そのものが出来なかった可能性もあるが、精子が2つ以上入ってしまう異常受精の可能性もある。次回のクリニックにてヒアリングすることに。