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徒然なるままに

義母への、不妊治療カミングアウト

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義母と夫と3人でお寿司を食べに行くことになった。

採卵前のタイミングだったし、夫と話し合って、義母に体外受精へのステップアップを伝えようと決めていた。

 

ひと通り食べ終わり、余韻の時間でサラっと伝えようかな、と周りを見回したらなんとお隣は妊婦さん(おひとり様)。妊婦でお寿司かよと、私の中のポータブル小姑が叫ぶ。なんだか本当に、あらゆることは人それぞれだなぁと改めて思う。


寿司食い妊婦の隣で高度不妊治療の話などできるはずもなく、寿司屋を出てスタバへ。


親子連れが多い街なので、寝ている赤子を見れば「あら可愛い」、つんざく叫び声の幼子がいれば「あら大変」と、自然と子どもの話になる。全く嫌じゃない。

むしろ「子どもって可愛いな~。あ、お義母さんそういえば~」と流れるように会話を運べそうなタイミングありありだが、もじもじしてしまって切り出せない。


なくなる飲み物。カラカラになる口腔内。

 

機会を失いまくった私と夫が顔を見合わせたのが何かの合図と思ったのか、空気を読む能力達人級の義母が「さーて、そろそろ帰るわ!!」と突然席を立とうとしたその時、「おかあさん!!大切なご報告が!!」と言ってしまった。

 

その瞬間、ふと頬を緩めたお義母さんの表情、見逃さなかったよ。

やばい。

この流れ、妊娠報告を期待させしまっている。お互いにとって残酷すぎる!と、瞬間的に動揺し「不妊治療を!!していて!!!」と叫ぶ二子玉川のカフェテリア。


感情先行で話し出したせいでまとまらない私の話を、おかあさんはゆっくりと傾聴してくれて、でも言葉を失っているようで、なんだか申し訳なくなってしまった。


お参りした?とかスピ辺りのことも言われたけど、「行ったし、行くよ、でもそういう次元じゃないんだよ」と夫がフォローしてくれたり。
自己注射とか採卵方法とか、受精方法とか、搔い摘んだけど具体的なART話も丁寧に聞いてくれました。

そして最後に「わたしたち夫婦が仲が良ければそれでいいんだよ」と言ってくれた。


温かく見守ってもらえそうで、話せてよかったねって、夫と手をつないで帰りました。


お義母さんも、なんて声をかけていいかわからなかったんだろうな。帰りにデパ地下でおいしい食材たくさん買ってくれて、持たせてくれた笑

 
あたたかい家族ができて、幸せだなぁ〜。

 
お義父さんには、4年前みんなでお酒飲んでワイワイしてたとき、「孫産みます、頑張りますね」って言ったら、「いいんだよ、そんなの。2人が幸せなら子どもがいてもいなくてもいいんだよ」って言ってくれたのが心に残ってる。

その時はまさか自分たちが不妊だなんて思ってなかったんだけど、だからこそお義父さんの本音で、優しさだったんだなと、今でも支えになってる言葉。


夫も、「君が母になった姿を見たいし、2人の子どもを育てられたらどんなに楽しいだろうね、かわいいだろうね」って話すけど、常に結局、わたしのことをいちばんに考えてくれてる。

 

その後すぐ、実母にも不妊治療のことは話したけど、記録に残すような反応じゃなかったので割愛します笑

 


私は今のままでも、多分とっても幸せ。

でも、やっぱり愛する夫との子どもが欲しいから、最大級の努力はしていきたい。


努力と結果が結びつかないのが不妊治療のつらいところなんだけれどもね。

カミングアウトから3ヵ月が経過し、いよいよ今月末に初めての移植です。

今は、とても楽しみ。